旅はくつずれ

UNDER THE COUNTERのボーカル 関谷謙太郎のブログ

 
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帰郷2010秋

早くもうっすらと雪化粧した山々に別れを告げ、いま長野回りで江戸に戻る電車の中である


この度は冠婚葬祭で言うところの「冠」にあたる一族の儀式に列席すべく、ここ二日ばかり故郷の温泉宿に行ってきた


儀式は御膳の並べられた大広間で、時に厳かに、時に和やかに執り行われた


主賓の挨拶は惚惚するくらい立派であり、執り纏め司会進行役の挨拶は、主賓が途中我慢できずトイレに行くほどに、心を尽くし、永かった


ギターを持った余興の歌手は緊張のあまり、普段かかない汗をかいて少しばかりうたった


酒をさしつさされつ、皆が皆にお酌して回る内、次第に宴もたけなわっていった


その中で、俺は、それぞれ列席者の様々な積年の心模様みたいなものを僅かばかり垣間見たような気になっては、御膳の料理にロクに手をつけていない癖、やたら胸だけ一杯にした


儀式も無事終わり、親戚のにいちゃんたちに拉致られ、場末のスナックで酒を呑んだ


小さい頃おもちゃを買ってくれ、毎年お年玉をくれたにいちやんたちは、昔と全く変わらず、ワルで、おもしろくて、やさしくて、所々白髪も混じっていた





と書いたところで長野駅に着き、たった今新幹線に乗り換えた


1号車自由席の一番前の席に座れるほど車内は空いている


長野は田舎だのうヨウヘイ和尚よ





親戚のにいちやんにはもう六年生のガキんちょがいて、スナックでは誰よりも冷静で、誰よりワイルドで、一番モテた


昔散々そうしてもらったように、フツーだったら、今度は俺がこのガキんちょにおもちゃを買ってあげる番なんだよな


などとぼんやり考えたそばから、またにいちゃんにゴチになって旅館に戻り、「お前まだちんげ生えてねえのかー 」などと六年生をからかいながらみんなで風呂に入って寝た


女たちの朝は早く、男どもはいつまでたっても寝坊助だった


朝飯を食って駅まで送ってもらい、待ち時間に寄った土産物屋の店主はありがとうもろくに言わないおやじだったが、それは悪意とは少し違うようだった


右隣の土産物屋のおばちゃんは愛想もよく、親父のとこより明らかに繁盛していそうだった


切符を買って、大を大々的に済ませ、じやあと言って都会ではもう走っていないタイプの青いシートの電車に乗った






この帰郷で起こったことを、ネット上にて、こんな薄っぺらい文章にしてしまうことに、気がひけるし、何かがねじまがってしまいそうで、嫌なのだが、書いて置きたかったんだろう


この二日ばかり、俺は誰かの子で、孫で、甥で、兄で、親戚のガキで、親戚のにいちやんだった


あと小一時間でただの男だ


今夜はtheHANGOVERS企画「トミーの日」に呼ばれており、数曲ご一緒させてもらうことになっている


楽しみだ


もう大宮か


少し眠ろう


じやあまた

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プロフィール

関谷 謙太郎

Author:関谷 謙太郎
UNDER THE COUNTERの唄い手

1982年10月16日生 新潟県長岡市出身 A型

広島カープ・大相撲・酒・セブンスター・オールスター赤・たこぶつ・トマト・ブロッコリー・わさび・散歩・ヤマザキジャムアンドマーガリン・ダノン・銭湯・伊丹十三・坂口安吾・夜のパトロール・つげ義春・ジムジャームッシュ・桃・冷奴・ポン酢・梅干し・昼の蕎麦屋・人間・紅ショウガ・ジョーストラマー・酒・音楽

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